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気の概念

東洋医学では人体の生理活動を営む基本的なものは、気、血、津液であるということになっています、このうち血については現代医学で言 えば血液であり、津液に関しては涙、汗、リンパ液、小便といった血液以外のすべての体液であるという具合にある程度イメージできます。


しかし「気」については実体が無くてそれが電磁波なのか、粒子なのか、あるいは未知のエネルギーなのか、きわめてあいまいな存在と なっています。


けれどこの言葉は私たちの生活に密着しており、誰でも毎日一度は口にする言葉ではないでしょうか、元気、病気、気が合う、気をよくす る、お医者さんが診断不能のときに言う「気のせいでしょ」など数え上 げたらきりがありません、広辞苑によれば第一番目に、気とは天地間を満たし宇宙を構成する基本となるものと説明しています。


中国古代思想では気の概念として、はじめに万物生成の根源といわれる太極があり、そこから陰の気と陽の気が生まれそれが合体して宇宙ができたと述べています。


一方、現代の宇宙論では今から137億年前宇宙が卵くらいの光の塊であったとき、それがビッグバンといわれる大爆発を起こして現在の宇宙が出来上がったというのが定説となっています、しかし137億年前の光の塊がどのようにしてできたのか、またそれ以前はどういう世界だったのかということになると諸説紛々として定説が無いようです。


これらを極微の世界である素粒子論から見ると、すべての物質は分子・原子・原子核・素粒子・クォーク及びレプトンといった階層的に極微の微粒子から成り立っているというのが現在のところ証明されています。


そして、これらの物質はどのようにして出来上がったのかというと、それは統一理論とか標準模型といわれる、はじめに質量のない原始物質があってそれがヒッグス機構によって物質が質量を獲得したと説明 しています。


現在この質量の起源を明らかにする為、ヒッグス理論による究極の素粒子であるヒッグス粒子を証明すべく、世界中でもって数兆円の巨費を投じて大型加速装置の建設が進められています。


ここでいう質量のない原始物質とは中国古代思想の太極そのものではないでしょうか、そこからヒッグス粒子という陰の気と陽の気が生まれ、そして宇宙のすべての物質が出来上がったとしたら、「気」の概念 と最先端科学とが見事に一致するのではないでしょうか。

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